こんにちは。ロキ♂です。
わたしはうつで本当につらい時期がありました。 しかし、そのような時期を乗り越えられたのには理由があります。
最も良いのは、環境を変えて、休暇に専念することです。
とはいえ、つらい状況の中、そのような決断をしたり、行動ができないことがほとんどです。
それでは、鬱になったら、あるいは疑わしい症状が出たらどうすればいいのでしょうか。
うつとはそもそも何なのかを知る
最も重要なことがこれから話す内容になります。
それは
自分が、もしくは鬱になった人が、鬱とはそもそも何なのか、そしてどのような状態なのかを知る、ということなのです。
どういうことかといいますと、 そもそもなぜ、ひとは鬱になるのか。その理由を知り、気づくことが病状の改善を後押しするのです。
もちろん、それだけで治るとは言いません。なぜならば、鬱というのは例えるならば「脳の骨折」だからです。
鬱の原因を取り除いてあげても、長い期間、安静にしなければ骨はくっつかず、完治するということはないからです。
ですので、まずは受け入れて向き合うことが大切になります。
鬱や抑うつ、自律神経失調症、双極性障害、適応障害などの精神疾患はもともと脳の偏桃体という部分の異常に原因があるといわれています。
このような症状によって、毎日生きるのがつらいと悩み、苦しむのです。
偏桃体に異常が生じる理由はなんなのか。
これを踏まえて、今回の本題でもある、なぜ人は鬱になるのかについてお話していきます。
防衛本能とストレス
重要なのは、進化の過程で築かれた脳のしくみです。
私たちが苦しむ根本的な理由を生み出す要素を以下に挙げました。
それぞれ生物の進化に沿って説明していきたいと思います。
1. 天敵
2. 孤独
3. 記憶
4. 言語
5. 格差
1. 天敵
生物に初めて偏桃体の機能が付いたのは、天敵から守るためにストレスホルモンを分泌できるようになったからだといわれています。
ですので、魚などの他の生物も長い期間、天敵にさらされると、実際に鬱になるということが実験的にわかっているのです。
すなわち、鬱というのはもともと防衛本能によるものなのです。
2. 孤独
さらに生物は進化し、生存確率を高めるためには共同体を作ることが重要であると認識します。
例えば、外敵から身を守るために、群れを成して外敵の早期発見率を高め、逃げる際には集団で敵を錯乱させたりします。
すなわち、共同体の形成とは種の生存戦略になります。
そのため、仲間外れにされ、孤独に陥ると長く生きていくことが困難になってくるのです。
ここで生じるのが孤独によるストレスホルモン分泌です。この機能が増えることで、生物は生存確率を上げた代償に鬱に陥る確率も高めてしまったのです。
つまり、極度の孤独と天敵に長期間さらされると、ストレスホルモンが分泌され続け、自然治癒では追い付かない速度で脳の細胞を傷つけ、損傷し、ホルモン分泌の制御まで困難になっていくのです。
3. 記憶
生物は進化を続け、記憶ができるようになります。
過去の体験による不安、また、それによるフラッシュバックなどです。
4. 言語
さらに、言語を獲得することで、ひとはコミュニケーションをとるようになります。
同時に記憶に言語が関わるようになります。言葉の暴力も生まれます。
5. 格差
さらに生活形態が、狩りから農耕が主要になると、ひとの間で大きな格差が生じてきます。これがストレスを生み、争いを生むようになってしまったのです。
皮肉にも、人間の進化や発展がうつ病に最適な環境をつくっていってしまったのです。
現代では、多様な職業や深刻化する貧困化、都市の拡大などにより、進化の過程で身につけた脳は様々なストレスにさらされています。
その中でも、最も進化し複雑化された多様な機能が身についた人にうつは訪れやすいのです。
過去が辛い 将来が不安
どうしたいか
あなたは、あるいは鬱になった人は、長い期間つらい経験をし、人の苦しみを知っています。それでいて、高度な防衛本能を備えており、思考能力に優れ、天性の才能を持っています。
そして、上の脳のしくみでもお話した通り、つらいのは防衛本能のせいなのです。
過去を支配しているのは脳に備わった記憶です。つまりつらいのは過去の不安を記憶に結び付けているからです。
しかし、これからの未来を決めるのはあなたです。過去ではありません。あなたの行動で未来は決まります。
現在が未来を決めるのであって、未来を決めるのは過去ではありません。 過去は書き変えられるのです。
今を生きることで未来をつくり、過去が書き変わるのです。
鬱の時は孤独や天敵、格差に対して明らかに過大評価しています。
鬱じゃない人が同じ環境にさらされたとき、それが孤独だと感じないのです。そこまで憎い敵だと思わないのです。そこまで不平等だと考えないのです。 考え方が変わってきます。
あなたのうつは必ず治せます。
骨折しても、適切な処置をすれば自然治癒力だけで、いつか骨はくっつくからです。そのことと同じです。
ご自身のペースでも構いません。自信をもって行動してみてください。
心療内科に行く。自己分析をしてみる。カウンセリングに行く。親しい人に相談する。休職する。転職する。学校に行かない。起業する。
きっと新たな自分に出会うことでしょう。
なかには
なかなか相談できる人なんていないよ、という方もいらっしゃるかもしれません。最初は私もそうでした。
ですが、手段はいくらでもあります。
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ご自身に合った相談相手を見つけるのにも便利です。悩みを打ち明け、
相談するというのは非常に大切ですし、私自身もそう実感しております。
そして、もう一つ重要なことはストレスを減らし、生活環境を整えることです。不眠や生活リズムの崩れは危険です。
薬に抵抗がある方は、特に自分に合った漢方やサプリを見つけることをお勧めします。
私の経験上、このような漢方類は非常に改善に役立っております。
以下の記事も参考にしてみてください。↓
一日の行動を振り返りメモを取ったり、日記を書くのも効果的です。
あなたが少しでも良くなることを祈っています。
具体的な経験談や改善方法についても他の記事でお話していきますので、気になる方は是非ご覧になってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。