こんにちは。ロキです。
CBDはアルコール依存症の治療や改善に効果があると言われています。CBDについては「うつ病にも効くCBDオイルとは」を参照ください。
私は実際にCBDオイルを利用していますが、今はアルコールへの依存はありません。
なにも、アルコールを完全に断つべきだとは思っていません。
ですが、人によってはアルコール依存が改善するだけで、経済的にも身体的にも精神的にも劇的に良い変化が起こります。
今回もすごく面白いテーマなので、ぜひ一緒に勉強しましょう。今回の内容は以下の通りです。
アルコールへの依存度は精神状態に関与する。
先日、以下のようなツイートをしました。
私は大学院での研究生時代には、ストレスで毎日のようにお酒を飲んでいた時期がありました。
大学院を卒業してからは環境が変わり、趣味も見つけることができたことでアルコールへの依存度は低下しましたが、それでもやはり時々飲酒したいという衝動に駆られていました。
ところが、うつ病の緩和のためにCBDオイルを始めたのがきっかけで、同時にアルコールへの依存もすっかり消えました。
もちろん、環境の変化などの要因は大きく、アルコール依存の低下とCBDの利用との因果関係ははっきりしていません。
ただ、CBDを続けている今、不思議と以前あったような衝動的な飲酒願望はなくなりました。
CBDは様々な依存症に有効であると示されている。
CBDなどのカンナビノイドは薬物依存や中毒の治療薬として有効であるということが研究により示唆されています。
※カンナビノイドとは、大麻の重要有効成分の一種です。なおCBDは精神作用がなく、麻薬のような効果はありません。
例えばニコチン依存症の軽減やオピオイド依存症の治療における離脱症状の軽減、さらにアルコール使用障害による機能障害の予防などの効果が報告されています。
今回はこの中でも特にアルコール依存への効果に関して取り上げたいと思います。
アルコール依存症の影響力。
依存症のなかでも、日本で最も多いのがアルコール依存症です。
アルコール依存は健康を害するだけではなく、家庭崩壊や金銭トラブル、交通事故や犯罪などにもつながり、社会的影響も非常に大きいと言えます。
また、「うつ病にも効くCBDオイルとは」などでも言及しましたが、アルコールは大麻などよりもあらゆる面で有害であり、その影響力は計り知れません。
アルコールの摂取により、アルコールに対して精神依存が起こり、繰り返し摂取するうちに耐性がついて、摂取量も増え、摂取をやめると離脱症状(禁断症状)が現れたりもします。
このような依存症は本人の努力だけでは治療が困難とも言われています。
アルコール依存症に対するCBDの効果のエビデンス。
最近(2019)の報告で、アルコール依存症に対するCBDの効果を研究した論文を集めて調査・分析したシステマティック・レビューの作成を試みた報告がありました。
参考文献)Alcohol clinical experimental research 2019, 43(4), 550-563.
https://doi.org/10.1111/acer.13964
システマティック・レビュー(SR)とは個々のランダム化比較試験の報告などよりも信頼性の高いエビデンスとなるもので、医薬品開発において最も重要視されている調査報告です。
この報告では、調査した研究論文について、まず303の記事を特定し、その中からさらに基準に適合する12の記事に絞っています。
12の記事の実験対象モデルの内訳は、8つが動物実験モデル、3つが健康な成人のボランティア、1つが培養細胞に関するものでした。
動物実験モデルや培養細胞の例では、海馬へのアルコールによる有害な効果に対してCBDが神経保護作用を発揮することがわかっています。
さらに、CBDはアルコールによる肝毒性を軽減し、ストレスによるアルコールへの依存や離脱症状による痙攣を緩和させる効果も示しています。
ヒトに対する研究の例では、CBDはアルコールによる影響との相互作用が見られず、許容性(安全性)が高いということがわかりました。
これらの結果から、CBDはアルコール依存症の薬物療法として有望な候補であると結論づけています。
しかし、基準に適合した論文をみてもわかるように、明らかにヒトに対する調査が不足しており、これからさらにヒトに対する前臨床研究や臨床研究が必要であると指摘されています。
CBDはアルコール性肝障害の進行を妨げる。
アルコール性肝障害は軽度であれば飲酒をやめるだけで正常に戻るかもしれませんが、飲酒をやめなければ肝硬変や肝不全のような重篤な状態に移行します。
そんななか、肝障害の制御において内因性カンナビノイドシステムが重要な役割を果たしていることが明らかになってきました。
※内因性カンナビノイドシステムについて知りたい方は「エンド・カンナビノイド・システムとは。」を参照ください。
内因性カンナビノイドシステムに働きかけるCBDは、肝臓の炎症や線維化を抑制し、肝硬変への進行を妨げる作用があります。
CBDはCB1の阻害剤(アンタゴニスト)としてはたらくため、肝障害の抑制に効果があると考えられています。 すなわち、CBDはCB1の活性化を阻害するメカニズムで、脂肪肝やアルコール性肝障害を軽減できることが示唆されています。
いかがだったでしょうか。
もしかするとCBDとの出会いがあなたを変えるかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ではでは。
●CBDは様々な依存症に有効であると示されている。
●アルコール依存症の影響力。
●アルコール依存症に対するCBDの効果のエビデンス。
●CBDはアルコール性肝障害の進行を妨げる。