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アトピー性皮膚炎やニキビに対するCBDオイル・軟膏の効果。乾癬と表皮水疱症はどうか。


こんにちは。ロキ(@rokiroki_univ)です。


今回、アトピー性皮膚炎や乾癬、ニキビ、表皮水疱症などの皮膚疾患に「塗るCBD」は効くのかということについて取り上げたいと思います。

皮膚炎や皮膚に残った痕跡、ニキビなどに悩む方にとって、今回の情報は強い味方になってくれるでしょう。

今回の内容
●アトピー、ニキビ、表皮水疱症などの皮膚炎に対するCBDの効果。

●【臨床試験】CBD軟膏がアトピー、乾癬、ニキビなどの皮膚炎を改善したという研究報告。

●アトピー性皮膚炎に対してCBDを塗り薬のように使用した際の体験談。

●【研究論文】水ぶくれや皮膚・粘膜のただれに対するCBDオイル・クリームの効果。

前回、CBDオイルの直塗りや自作CBDバームでは、皮膚炎よりも肩凝り・腰痛の緩和で効果を実感したということを記事にしました。

詳細は「CBDオイルを塗ると腰痛・頭痛・肩こりに効果あり」を参照ください。

しかし、皮膚炎に対してCBDバームやCBDクリーム(軟膏)といったものを一定期間使用し続けて評価したことはありませんでした。

では、実際のところはどうなのでしょうか。現時点での最適な答えを実際の研究論文体験談から導きたいと思います。

アトピー、ニキビ、表皮水疱症などの皮膚炎に対するCBDの効果。

まず結論から言いますと、CBDの有用性は示されていますが、それ単体のみではアトピーなどの皮膚炎を改善させるのは難しい可能性があります。

どういうことなのか。そして、それならばどうすればいいのか。これから具体例を示しながら詳しく説明していきます。

ニキビや瘢痕(痕跡)などはCBDで良くなったという声もあります。ただしこれは主観的な体験談であることは考慮してください。

一方で、水疱性皮膚疾患である表皮水疱症の小児に対してCBDオイルを塗ると水ぶくれが減り、痛みがおさまり、劇的に改善したという症例報告もありました。

このことについても、後ほど触れていきます。

【臨床試験】CBD軟膏がアトピー、乾癬、ニキビなどの皮膚炎を改善したという研究報告。

研究論文は個人の体験談や口コミと比べると、より強いエビデンスになります。

勿論、研究論文のなかでもエビデンス力の低いものもありますが、信頼できる情報が必要な方には研究の引用は必須でしょう。


これまで皮膚疾患に対するCBDの効果を経過観察したヒト臨床試験はほとんど報告されていませんでした。

そんななか、2019年に慢性的な皮膚疾患に対するCBDゲル(軟膏)の効果を調査した非対照臨床試験が報告されていました。
参考文献) Clin. Ter. 2019, 170(2), e93-99.

この研究では、1日2回、患部にCBD軟膏を局所投与する(局部に塗る)と3ヶ月でどのような変化(効果)が現れるかを調査しました。

結果はCBD軟膏の局所治療がアトピー性皮膚炎、乾癬およびそれらの瘢痕(痕跡)、ニキビ、漿液性(ジクジクした)皮膚の炎症に改善をもたらしました。

さらに副作用は報告されず、筆者は安全性の高い手段だと述べています。

乾癬とは皮膚に赤い発疹ができ、次第にその表面にフケのような粉が付着し、ポロポロ剥がれ落ちるような症状を言います。

ただし、この研究の解釈には注意が必要です。

まず、使用したCBD軟膏にはCBD以外の有効成分(脂肪酸など)も含まれています。

また、他にも注意点があります。では、それらの点も含めてこれから詳しくみていきましょう。

【背景】皮膚炎に対するCBD軟膏における臨床試験。

従来のステロイドなどの治療法には、繰り返し刺激される組織への副作用など、いくつかの課題があります。

近年、皮膚癌なども含めた皮膚疾患の治療に大麻成分のカンナビノイドが注目されるようになりました。

この大麻成分のカンナビノイドが抗炎症効果を示し、癌細胞の急増殖を阻害することが報告されたからです。


なかでもCBDは安全性の高い有益なカンナビノイドの一種として注目されています。

実際にCBDは海外でスキンケア製品の成分として広く利用されるようになりました。

しかし、このようなCBDの局所投与に対する効果の研究は不足しています。

そこで、筆者らは慢性皮膚疾患およびその瘢痕(後遺症的に残る痕跡)に対するCBD軟膏の治療効果を調査しました。

【概要とサンプル】皮膚炎に対するCBD軟膏における臨床試験。

本臨床試験の参加者は20人(20〜80歳)で、少なくとも6ヶ月は皮膚疾患に悩んでおり、適切な治療を求めていました。

20人のうち5人がアトピー性皮膚炎、5人が乾癬、10人が皮膚炎による染みおよびニキビの慢性患者でした。

使用されたCBD軟膏はヘンプタッチ社のCBDが豊富に含まれるオーガニックスキンケア軟膏であり、オーガニック由来の成分を多数含んだものと説明されています。※CBDの含有量は明記なし。

また、試験は比較になる対照群を置かない非対照試験でした。

そのため、どの程度CBDが効果に寄与しているのかは不明であり、解釈にはかなり注意が必要です。

とはいえ、ヘンプ、CBDを用いた皮膚炎に対する先駆けたヒト臨床試験として、今後に繋がる研究であることには間違いないでしょう。


試験では、このCBD軟膏を3ヶ月の期間、朝と夕方に1日2回使用するように指示されました。

この期間、他のスキンケア製品の使用を禁じられました。


評価指標には皮膚水和レベル(Skin hydration level)、経表皮水分蒸散量(TEWL)、皮膚の弾力性、外観およびアンケートが利用されました。

これらはいずれも、治療前およびCBDによる治療3ヶ月後について評価され、結果が示されました。

皮膚水和レベル、TEWL、皮膚弾力性に関しては額、右頬、左頬、首の右側部、首の左側部の5箇所について測定されました。

皮膚水和レベルの測定では皮膚角質層の水分の量(結合能力)が、TEWLの測定では体内から表皮層を通って空気中に蒸散される水分の量がそれぞれ測定されます。

【結果】皮膚炎に対するCBD軟膏における臨床試験。

試験の結果を示します。※図や写真の引用は論文Clin. Ter. 2019, 170(2), e93-99.より。

皮膚水和レベルは各部位でおよそ5〜7%上昇しました(下図)。


経表皮水分蒸散量(TEWL)は各部位でおよそ17〜28%上昇しました(下図)。
※これに関して、筆者は改善したと主張しています。ところが、TEWLの上昇は皮膚バリアを減少させていると考えられるため、改善なのかは疑問です。


また、皮膚弾力性は各部位でおよそ17〜27%上昇しました(下図)。


外観変化の評価では3ヶ月の治療前後における無加工の写真で比較されました。

以下は3ヶ月のCBD治療で皮膚の染み・痕跡の改善が示された画像です。


また、以下の画像では、嚢胞(液状成分)を皮膚から取り除く外科手術後の傷痕がCBD治療後に改善されたことが示されています。

さらに、CBD軟膏の利用で発疹(丘疹)が20%、吹き出物(膿疱)が31%減少したと報告されました。

また、乾癬の深刻度の指標となるPASIスコアにも改善が見られたと報告されました。

これらの結果から、筆者らはCBD軟膏が皮膚疾患に苦しむ患者のQOLを有意に改善させたと結論づけています。

【考察】皮膚炎に対するCBD軟膏における臨床試験。

CBDの「塗る」などの局所投与は脳脊髄炎や多発性硬化症などの慢性疾患のケアに効果的である可能性が示唆されています。

さらに、CBDはヒト脂腺細胞の増殖抑制効果、抗炎症作用などが示され、ニキビ(ざ瘡)の治療薬として有望である可能性も指摘されています。
参考文献) J. Clin. Invest. 2014, 124(9), 3713–3724.


実際には、CBDだけでなくTHCやCBN、CBGなどの他のカンナビノイド(大麻成分)も抗炎症作用があり、疾患のケアに重要な役割を果たす可能性があると言われています。

CBDやCBN、CBGは角化細胞(ケラチノサイト)の過剰増殖を抑制することが報告されています。

例えばアトピーでは、表皮にある角化細胞に過増殖が生じると言われているため、この過剰増殖を抑制することが重要になります。


今回紹介した臨床試験では、比較対象が欠如していました。CBDを排除した軟膏との比較がないということは決定的な欠陥と言わざるを得ません。

さらにこの論文には、使用した軟膏におけるCBDの含有量および他の成分の含有比率、各患者ごとの詳細なデータ、評価方法の詳細・TEWLの結果への言及などが見つかりませんでした。

また、皮膚の水和量や弾力性の改善は、軟膏に含まれたリノール酸やオレイン酸などの脂肪酸によるものである可能性があります。

したがって、脂肪酸などの有効成分が合わさることで、CBDの角化細胞の増殖抑制効果が十分に発揮され、乾癬などに治療効果を示した可能性があります。

これらのことから、この改善したという結果の解釈には十分注意しなくてはなりません。

ポジティブに捉えるのであれば、CBDの皮膚炎に対する効果の可能性が支持され、今後の臨床試験の土台になりうると考えられます。

その際にはプラセボなどとの比較や、より堅牢な臨床試験が求められます。

アトピー性皮膚炎に対してCBDを塗り薬のように使用した際の体験談。

CBDのみの塗布にも期待が寄せられていますが、やはりカンナビノイドやテルペンなどの大麻成分のアントラージュ効果(相乗効果)が注目されています。※「アントラージュ効果とは

THCとCBDの組み合わせやCBN、CBG、大麻由来のテルペンにおけるそれぞれの効果を見ることで、皮膚癌なども含む各皮膚疾患に対する最も効果的なブレンドを見出すことができるようになるかもしれません。

私はこの東洋医学と西洋医学を最大限に引き出したブレンドの科学が大きく医学や薬理学を進歩させるであろうと予想しています。※「漢方薬と西洋薬の違い

実際に、アトピーなどの皮膚炎にはTHCの存在も重要だという体験談が多く見られます。

THCと組み合わせたCBDには、以下のような体験談がありました。※SNSより。

アトピー性皮膚炎にはCBDだけでは効果は感じられませんでした。しかしCBDに対してTHC含有量を徐々に増やした所THC:CBD=3:7位だと症状が快方へ向うと自身の人体実験で感じられました。でもTHC率は検査ができないんで(設備無い/安定供給無い)、ざっくり計算です。また割合は個人によると思います。

大麻全草クリーム(THCを含む大麻成分が全て含まれているクリーム)を使ってアトピーが劇的に改善した例です。僕の友人のお知り合いの方で、アトピーは重症化すると日常生活が困難になる程深刻とのことです。全ての人に当てはまるかはわかりませんが。

さて3週間ほどTHCとCBDのクリームを手のアトピーに塗ったところ、ゆっくりではありますが、着実に治ってきてます😂首には効き目が薄いのかそこまで実感はできず🧐もう20年は戦ってるアトピーは悪化するばかり、今度こそ治る、、、?

ただし、大麻やTHCは日本では現在、医療機関でも法律上の問題により利用できません。現時点での法律に従いましょう。


また、私自身もCBD単体では、ニキビなどはマシになった気がしますが、アトピーにはあまり効果を感じませんでした。

さらに、前述した2019年に報告された臨床研究でも、利用されたのはCBDだけでなく、脂肪酸などの有効成分と組み合わさった軟膏でした。

これらのことを考えると、皮膚炎に関してはCBDだけでなく、他の成分との相乗効果も重要である可能性が高いと言えるでしょう。

THCは日本で利用できないことを考えると、ヘンプシードオイルとCBDを組み合わせたような、他の麻由来の成分をブレンドしたクリームやバームを購入する、もしくは作るのが効果的かもしれません。

以下のような感想もありました。※SNSより

hemptouch のSoothing CBD Skin Balm を使っていますが、今年は花粉の時期の顔のガサガサがほとんどありませんでした。配合されているアサ種子油、シア油、トウキンセンカなどの保湿効果もあると思いますが。3個目リピートです。

花粉症による肌荒れに悩む方もこういったブレンドされたCBDバームを愛用しているようです。

【研究論文】水ぶくれや皮膚・粘膜のただれに対するCBDオイル・クリームの効果。

また、2018年、表皮水疱症にCBDオイルが効果を示したと主張する3つの症例が報告されました。
参考文献) Pediatr. Dermatol. 2018, 35(4), e224–227.

表皮水疱症は表皮を接着させるタンパク質が遺伝的に欠落することで引き起こされる水疱性皮膚疾患です。

このように接着タンパク質が不足することで、表皮が容易に剥がれて、水ぶくれ(水疱)や皮膚・粘膜のただれを生じます。

この疾患はかゆみや痛み、行動制限、再発性の感染症を引き起こすため、管理が難しいと言われています。

大麻成分のCBD(カンナビジオール)は比較的に安全性および忍容性が高く、抗炎症作用鎮痛作用が認められていることから、表皮水疱症に対するCBD局所投与の効果は注目されます。

3つのいずれの症例でもCBDの利用により、創傷治癒が速くなり、水ぶくれが減り、痛みが改善したと報告しました。

では、これからこれらの観察研究について詳しくみていきましょう。

表皮水疱症に対してCBDオイル・クリームを使用した症例報告。

CBDオイルは睡眠障害、不安、慢性的な痛みを持つ人々に人気が高まっています。

また、CBDに関する研究はリラックス効果や抗炎症作用を実証していますが、その臨床試験は不足しています。

現在、表皮水疱症の治療法は創傷ケアや鎮痛の管理、栄養サポート、理学療法、社会的サポートなどに限られています。

以下はそのような表皮水疱症に対してCBDを利用した3つの事例です。※写真の引用は論文Pediatr. Dermatol. 2018, 35(4), e224–227.より。

症例1: 生後6ヶ月の子供

1つ目の症例の患者は、潜性的栄養失調による表皮水疱症と診断された生後6ヶ月の子供でした。

初期の創傷ケアにはワセリン軟膏やエミューオイルなどが利用され、感染症治療や除菌のためにムピロシンが断続的に用いられました。

また、モルヒネやジフェンヒドラミンを投与されていました。

モルヒネによる不十分な鎮痛作用や持続的な水ぶくれを理由に、両親はCBDスプレーの使用を開始しました。

1日2、3回患部に噴霧したところ、水ぶくれが大幅に減少し、傷が速く治癒するようになり、モルヒネをやめることができました(下図 A:before, B:after)。

症例2: 3歳の少女

2つ目の症例の患者は、痛みを伴う足裏の角化症により歩行が制限され、表皮水疱症(EB simplex)と診断された3歳の少女です。

ケアにはワセリン軟膏とココナッツオイルの混合物、酸化亜鉛とアラントイン6%クリームが使用され、抗菌剤としてバシトラシンが用いられました。

その後、母親は水疱にエミューオイルとCBDオイルのブレンドを使用し始め、その結果、水疱が減りました。

顔の水ぶくれの治癒時間も大幅に短縮されました。

結局、角化症にCBDを適用すると歩行に伴う痛みが軽減され、水ぶくれが減ったことを主張しました(下図A:before, B:after)。

症例3: 10歳の少年

最後の3つ目の症例の患者は、年齢を重ねるにつれて首、腕、足裏に水疱が頻出し、表皮水疱症(EB simplex)と診断された10歳の少年です。

痛みを伴う角化症により車椅子の援助が必要であり、創傷ケアには皮膚軟化剤と市販の局所抗生物質が利用されていました。

また、ナプロキセンやガバペンチンも処方されました。

両親はCBDオイルとクリームを水ぶくれ(水疱)に使用し始めたところ、水疱が大幅に減少しました。

これにより、ナプロキセンとガバペンチンを中止することができ、歩行が増えるようになりました。

表皮水疱症に対するCBDの症例報告における考察とバイアスについて。

患者は3人とも医師の推奨なしにCBDオイルによる治療を開始しました。

2人はCBD局所投与を開始した後、経口鎮痛薬をやめることができました。また、すべての患者で水疱が減り、活動性水疱の活動時間が短縮されました。

有害作用の報告もありませんでした。

ただし、表皮水疱症の信頼できるエビデンスを提供するには、今後ランダム化二重盲検比較対照試験が必要です。


実際にこれらの観察研究には当然、固有のバイアスがあります。

例えば、改善を示した時の方がそうでない時よりもCBDの使用を明かす可能性が高いため、結果を過大評価してしまうということです。

他にも比較対照がないため、どの程度がプラセボ効果・自然治癒なのかわかりません。

また、この研究からもわかるように、他のオイルやクリームとブレンドすることで、もしくは他の薬と併用することでCBDの効果が発揮されている可能性があります。

いずれにしても、皮膚疾患にCBDを局所投与したヒト臨床研究でこれまでに報告されているのは、今回の記事で紹介したものでほとんどであるため、今後さらに大規模な研究が求められます。



いかがだったでしょうか。


臨床的な有効性を裏付けるためにはさらに大規模な臨床試験での調査が必要になるでしょう。

今後の研究の進展に注目です。


参考にしていただけたら幸いです。

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ここまで見ていただきありがとうございました!