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CBDオイルで睡眠の質と不安症状が改善するのか試してみた【不眠症や不安に対するCBDの効果】


こんにちは。ロキ(@rokiroki_univ)です。

今回は、CBDオイルを継続して使用し続けている私が、睡眠や不安に対するCBDの効果についてお話していきます。

結論から言いますと、CBDを含んだオイルを試した結果、不安やうつは大きく改善されました。睡眠の質に関しても改善しましたが、CBDを摂取する量や時間帯によって効果の度合が左右されることがわかりました。もちろん、効果の実感には個人差があります。人により適量も異なります。

今回の内容
●不眠症・睡眠障害へのCBDオイルの効果について。

●不安・鬱へのCBDオイルの効果について。

●不安と睡眠障害に対するCBDの効果を調査した最近の臨床研究報告事例。

●大麻の抗不安・抗うつ作用について。


なお、CBDオイルに関する基本事項については過去の記事「CBDオイルとは。」にまとめているので気になる方は参照ください。

不眠症・睡眠障害へのCBDオイルの効果について。

まず、不眠症・睡眠障害に対するCBDオイルの効果についてお話していきます。就寝前にCBD 3~7mg分を舌下投与して、翌日に得られた体感を以下にまとめました。なお、このCBDの投与量は他の事例と比較すると比較的少ない量です。

●寝つきが悪い:改善度△~○
これに対しては安定した効果が得られませんでした。しかし、CBDは少量だと覚醒を促して入眠を妨げる効果がある一方で、摂取量が多いと傾眠効果があることが示されています。したがって、摂取量を増やすとどうなっていたかわかりません。

●夜中に何度も目が覚める:改善度○

夜中に目が覚めることはほとんどなくなり、明らかに睡眠の質が向上しました。

●熟睡できない:改善度◎

寝ている間は熟睡できるようになりました。CBDオイル利用前と比べて、圧倒的に睡眠が深くなった実感があります。

●目覚めが悪い:改善度◎

目覚めが良くなりました。爽快な朝が迎えられるようになりました。ただし、日の出とともに目覚めることが多いので睡眠をとる時間帯には注意が必要です。夜更かしすると効果が落ちるでしょう。


前述しましたが、これは就寝前にCBD 3~7mg分を舌下投与した場合です。この量は他の事例と比較すると比較的少ない量です。これを考慮して、寝る前はCBDを多めに摂取するようにすれば、さらなる改善が見込めるように感じました。


睡眠には脳波の活動性により、レム睡眠(浅い眠り)と徐波睡眠(深い眠り)があります。CBDは、少量だと入眠を妨げる効果があると言われていますが、徐波睡眠(深い眠り)を促して深い睡眠に貢献している可能性が示されています。また、不安やイライラがおさまって、心穏やかになり眠りやすくなったという報告もあります。

一方で、大麻の主要成分であるTHCは逆に入眠しやすくなる効果があり、睡眠の深さを浅くすると言われています。THCは睡眠時無呼吸症候群の治療にも有効であると言われています。したがって、これらTHCとCBDを含む大麻はそれぞれの成分の相乗作用により患者の睡眠の質を向上する効果があると考えられています。

最近、CBNという、また別のカンナビノイドが入眠を促す作用があるということで注目されるようになりました。今後、CBNとCBDのブレンドなどが不眠症改善に最適な代替品となるかもしれません。

不安・鬱へのCBDオイルの効果について。


精神疾患に対する効果に関してはまた別の記事でも取り上げますが、今回は抗不安・抗うつ作用に関して簡単にお話していきます。

CBD 3~7mg分を舌下投与した結果、数十分後には不安やうつなどが緩和し、継続的に使用することでさらに改善が見られました。また、リラックスができ、イライラしにくくなったようにも感じました。

睡眠障害改善の効果以上に抗不安の効果は、より強く実感できました。少量のCBDの摂取でも、不安や浅い睡眠などに対する改善効果を得られましたが、もちろん個人差があり、私が効きやすい体質であった可能性があることには注意してください。


強いうつ病ともなると服用量を増やしたほうが良いかもしれませんが、不安や不眠でCBDを利用する場合では、鎮痛や発作の治療に使われる量に比べて少ない量でも効果があると推測できるので、副作用はますます問題とならず、他の抗うつ剤などと比べると安全性が高いと言えるでしょう。

ロキ
自分に合った適量を見つけるのが大切や。CBDの利用での試行錯誤は自分の体質との対話にもなって、その過程を楽しむことができるんやで。


過去に行われた臨床研究には、社会不安障害の患者に公共の場でのスピーチテストを行ってもらい、実際にCBDを投与された患者において認知機能障害、不快、不安が著しく減少し、予測されたスピーチの失敗が減少したという報告もあります。


不安・うつなどが生じるのは体内で生成されるカンナビノイドの欠乏によりストレスの抑制機能がうまく働いていないためだと言われています。このカンナビノイド欠乏症はASD(自閉症スペクトラム)とも関係しているといわれ、外部からCBDなどのカンナビノイドの摂取を行う方法は非常に有効なASD等の治療法にもなると予想されています。

※CBDやTHCなどは植物性カンナビノイドと呼ばれ、体内で生成される内因性のカンナビノイドとは区別されています。詳しくは「エンド・カンナビノイド・システムとは」を参照ください。

不安と睡眠障害に対するCBDの効果を調査した最近の臨床研究報告事例。

最近、ある臨床研究において、CBDの継続的な利用により不安に対して持続的な改善効果が得られたという結果を報告しました。
参考文献)
Perm J. 2019, 23, 18–041.
doi:10.7812/TPP/18-041

この研究では、睡眠障害に対しては大きな改善が見られなかったが、不安に対しては顕著な改善効果が得られたと報告しています。とはいえ、睡眠障害に関してもCBD使用前よりは改善しています。ただし、利用継続中にブレがあり、結果としても抗不安効果に比べると睡眠改善効果は劣っていました。

なお、CBD投与量は一日当たり25~175mg使用しており、研究で使用される用量にしては少なめでした。この理由について筆者は低用量でも十分な臨床反応が誘発されるからだと述べており、このことは私が少量でも改善効果を実感したということと辻褄が合いました。

この臨床試験は非ランダム化比較試験であり、より信頼性の高いランダム化比較試験は行われていないため慎重に研究結果を吟味する必要がありますが、CBDの利用が不安や鬱に対して顕著な改善効果をもたらしたという臨床試験結果は既存の科学的根拠を裏付けました。

大麻の抗不安・抗うつ作用について。

大麻の主要成分THCも抑うつや不安の軽減に効いたという報告があります。

神経細胞などに分布するカンナビノイド受容体CB1に作用する物質としてTHCは有名です。

CB1は活性化されると、食欲増進作用や多幸感の増幅、鎮痛作用が効果としてあらわれます。逆にCB1の阻害薬を使用すると、食欲が低下し、幸福感や快感を得られなくなり、鬱症状や不安・恐怖が強くなることが証明されています。

CB1に作用するTHCは食欲増進効果があるという理由で、逆にCB1を阻害する薬が肥満の治療薬になると考えられ、CB1阻害薬のリモナバンが開発されました。しかし、予想通り食欲減退と体重減少はあったのですが、うつや自殺未遂などといった副作用が問題となり販売が中止になりました。

このようにCB1の活性化は鬱や不安の抑制に重要な役割を果たします。


CBDはCB1に作用する内因性カンナビノイドの分解を阻害するため、抗うつ作用があると言われています。また、CBDはセロトニン受容体とも作用することが判明しており、THCとは異なる作用機序で抗うつ作用を示すと考えられています。


THCとCBDを成分として含む大麻はそれぞれの成分の相乗作用により患者の不安や鬱を大きく改善する可能性を秘めていると言われています。ただし、大麻の抗うつ作用に関しては、THCとCBDの含有比率が重要になってくると考えられています。

※このような相乗効果をアントラージュ効果と呼びます。アントラージュ効果に関しては「アントラージュ効果とは」で詳しく解説しているのでせひ参照ください。


今後、大麻成分の抗不安作用や抗うつ作用に関する研究のさらなる進展が期待されます。



いかがだったでしょうか。

不眠症や不安障害などに対するCBDの研究はいまだ発展途上ですが、安全性の高いCBDは有望な選択肢として挙げられるでしょう。実際に私自身も利用していますが、その有益性を実感しています。今後の進展に注目です。

「CBDとメンタルヘルス」における、より詳細なレビューや解説、また、その他のCBDの効果・作用に関するまとめなどについては、以下の記事で網羅的にまとめました。(※前編と後編に分かれていて書籍並みのボリュームになっていますが、無料公開している最初のまとめ部分だけでも有益な内容になっているかと思いますので、是非のぞいてみてください。


さらに詳しくCBDについて知りたい方には必見の内容となっているので、参照していただけたら幸いです。


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※参考書籍など。